トレール注文
トレール注文とは逆指し値注文の発展形で逆指値で指定した価格から価格が一定以上に離れないように値幅を指定する注文方法です。
現在1米ドル=101円だとして「100円で5千米ドル売り」の逆指値注文をすると同時に「値幅を1円」に指定したとします。
米ドルレートがそのまま100円(円高ドル安)になれば、5千米ドルを指値の1ドル100円で売ります。
しかし、100ドルまで下がることなく逆にレートが上がっていっった場合には「注文を実行する価格」がレートを追従して上がります。
再び下がり始めたら一旦その時のレートに「注文を実行する価格」が落ち着きます。
仮に下がりはじめのレートが1米ドル=102円だとすると、その時点の「注文を実行する価格」は101円になっています。
そのままレートが101円に下がると「5千米ドル売り」の注文が実行されますが、101円まで下がることなく、再び上がり始め102円を超えてレートが上がった場合にはそのレートを追従して「注文を実行する価格」が上がります。
変動した「注文を実行する価格」のことをトレール価格といいます、トレールとは引っ張られるという意味です、取り外し式の荷車を引っ張るタイプのトラックをトレーラーっていいますよね。
買い注文の場合には上記とは逆に「値幅」を保つようにトレール価格は下がりながら変動します。
トレール注文をするのは損失確定の売買もやむなしと考えつつも、レートが好転するなら最大利益を追求しようという注文方法です。
長期間放っておいても最初に覚悟した以上の損失は発生せず、一旦損益分岐点越えてレートが回復した場合にはもはや損失が出る心配はなくなります。
トレール注文に対応していない証券会社もあるので仲介業者を選ぶ場合にトレールができるか?というのが選択基準になる場合もありますね。